話しを進める前に私達の誤った認識を解かなければなりません。
まず私達の脳は認識しやすくするために物事を2種類に分類したがる悪い癖があります。
善と悪、陰と陽、必然と偶然、2元論てものですかね。
本当は2種類ぢゃないですよね?
物事は見方や前提や考える尺度によって大きくかわります。
それなのに2種類にして簡単にしたがるのは脳が楽でなるべく余計な事をしたくないからです。
脳は怠け者といわれています。
それは無駄なエネルギーを消費せずにいることが生命を維持するのに大事な事だからです。
そしてそれは私達を守る為です。
逆にいえば脳を使うことでエネルギーが消耗されるという事です。
私達は2元論で物事を教わった事が多かったのではないでしょうか?
そのためその悪い癖により色々な矛盾が生まれてきます。
1つは、絶対は絶対にないという絶対の矛盾です。
これは見方や前提によって変わります。
何でもいいですが、物体は姿、形が変わるか変わらないかでいえば、人の目で認識できる少ない範囲ならかわらないかもしれませんが、長い年月では変わります。
目に認識できない所では常に変わっています。
絶対変わらないか、絶対変わるかは見方や前提によりかわりますね。
善と悪にしても、色々見方があると思います。
嘘に関していえば自分勝手な嘘は悪ですが、
人の為につく嘘は善とは言えないかもしれませんが悪でもありません。
殺しについても自分勝手に殺したならば悪ですが、誰かを守るために殺したなら善ではないですが、守ってもらった人からすれば悪ではありません。
ですが、殺された家族からしたら、悪になるでしょう。
そもそも、そうなった理由もわからなければなりません。
そうなった根本の理由を探していけば永遠続くかもしれません。
どこまで考えるかで答えが変わるという事です。
2元論の考えで答えがでるのは1番浅い所という事です。
確かに脳は楽でわかりやすいですよね。
だから人は反射的に2元論の考え方になります。
そして簡単に否定したり、無責任な事を言ったりする場合があります。
いじめに関していえば、いじめを知ったら反射的にいじめている子がいけないと思うでしょう。
2元論でいえば話しはそこで終わるでしょう。
ですがそこには、もしそのいじめが続いてひどいものなら、いじめている理由、いじめられている理由、いじめを知っていていじめを止めない理由、教師の認識力、学校の認識力、学校のいじめに関しての知識、世の中のいじめに対しての認識、関わった全ての人の育った環境、関わった全ての人の親からの教育などから、原因探り解決の糸口を見つけ問題の根本から解決しないといけません。
人が行動したり考えたりする時は必ず原因があるからです。
ですから私達に染み付いている2元論では物事の本質や原因を、根本から理解し解決する事はとても難しい事を知ってください。
ですが脳はその方が楽なので大体2元論で片付けたがります。
大事な事を考える時には落ち着いて、
自分の脳に騙されないように、物事の本質、根本の問題を考えてから答えを導いてください。
個性や人それぞれという考えも、誤った認識をしていれば、幸せな生き方、正しい生き方をしていく中では余計な考えかもしれません。
すでに特別な存在なのに個性がある事が素晴らしいと言う事になれば、何か個性がないと今の自分を否定する事になります。
人というのはそんなレベルの存在ではないのです。
人との少しの違いがある事よりも、今存在している時点で遥かに素晴らしい存在である事を忘れてはいけません。
人それぞれとなると、人と人が、それぞれに生きて、それぞれの人生があるように思いますが、
その根本には、とても大事な生命全体の幸せに生きていく為の共通の繋がりがあることを忘れてはいけません。